時にカフェー。時にサーカス。そして時にはおもちゃ箱。
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江戸川乱歩の短編。
時子に対してなのか、それともその肉の塊に対してなのか、
よく分からないけど、久々に小説読んで身震いした。
真っ暗な無音の世界に、ろくに身動きも出来ずに閉じ込められてるのに、呼吸はできる。
それこそ「虚無」であり「絶望」だ。
肉の塊が古井戸まで辿り着くまでのシーンが一番恐ろしかった。
何を思っただろう。何を考えただろう。
きっともう何も考えてないかもしれない。それが余計怖かった。
必死で、というよりもうすでに無心で死へ向かう、という方が近いのかったのではないか?
あれはもう「死んでしまいたい」と思うより以前に、
生きることを諦めざるをえなかった。
生きるとは、地獄だ。
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